信じちゃったもの･･･

私は以前から、生き神様も霊感もお化けもＵＦＯも非科学的な事は全く信じないって言ったけど･･･一つだけ、信じちゃったものがある。



「閻魔様」

よく言う、嘘をついたら舌を抜くぞぉ～～～っつー怖いおじさん。


これはまさに父親の育児努力の賜物であり、よく読まされた芥川龍之介の「蜘蛛の糸」
実は小学校１年生の時の道徳の時間に蜘蛛の糸のアニメを見て、恐怖でトイレで倒れ、親が迎えに来た経験もある。しかも怖くてなぜかパニくりトイレで篭城したので大騒ぎ(-ω-;A アセアセ

本当に驚くと思うけど、父親は嘘と生き物を殺す事については、そりゃあもう厳格でおっかない正座説教が待っていたし、父親自身、虫さえも殺したのを見たことが無い。蚊が腕に止まっても、ふーっとするか手で追い払う。
でも「パパには内緒だよ」って時々美味しい物をデパート帰りに食べさせてくれ、ゴキブリどころか生きた蟹を嬉々としてボキボキさばく母親の製造物なので、アンバランスだけど均等化？(笑）


以前、仕事をしていた時に、同僚がいわゆる「虚言癖」という人だった。
「家にセナのメットがあるんですよ」「宮沢りえと友達なんです」
ものすごい沢山の話を聞いて、私は目をキラキラさせてすごーいの連発で質問攻撃しちゃったり、サイン欲しいなぁーっておねだりして･･･
そんな様子を見て見かねた友達が教えてくれた。
気付いてないのは私だけらしい(-ω-;)
確かにいつまでたってもサインは来なかった・・・

でも・・・アタシは気の毒だな・・・って思ったけど、腹は立たなかった。･･･きっと人を楽しませたくてつい言ってしまうんだろう。その嘘に傷つけられた事はないもん。それに、アタシだってこんな事を言いながら、いっぱい嘘ついてきた。学校をサボるのに声色を変えて母親の振りしたり、彼と旅行に行くのに女友達だと言ったり、たまにやったパチンコで大勝ちしてゴルフ馬鹿に「負けた・・・」と言うのも最近の嘘だ。
義父の末期癌も最後まで家族会議で嘘をつく事に決めた。辛い辛い嘘だった。

人間は生きているうちに嘘ってやっぱりあるものだけど、私が許せないのは人を陥れる嘘。

もーこれはやっかいで散々酷い目にあった。
仕事していても控え室で泣いている部下がいて、チーフ(アタシ）がこう言ったって言われたんですけどぉ･･とか、一番でっかいのは心の病の方に軟禁されて殺されそうになった時、その方の第一声の言い分は、「軟禁されて殺されそうになって怖かった・・・」

シェー 「（￣□￣；）」･･･それはお前じゃん！･･･と言った所で、ご病気のせいです。責めてはいけない･･･じゃが、その言い分をまともに信じ、アタシへの嘘つき大合唱･･･そっちの方が傷ついたよ(´；ω；`)ｳｳｯ…
娘への医療ミスした嘘に嘘を並べる医者たち･･･

そんな生い立ちのせいで、アタシはこの優しくない嘘にはかなりの拒絶反応になって、恐るべし閻魔様に誓ってたいした事もしないけど、そんな嘘もつかないよと肝に銘じてる。






















先日の娘の運動会･･･
嘘をつきたくてもつけない人間がここにいる。

アタシはそんな人たちの中で２０年子育てしてきた。
立派な親なんかじゃないけれど、その子たちに恥じないような生き方はしたいなっ。


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