命の日･･･

今日は娘の誕生日です(祝）



















２１回目のお誕生日･･･
本当にここまで生きるとは想像も出来ず、いつもこの日は走馬灯のように脳外科手術の繰り返しの日々を思い出します。２０歳までは到底生きられないと医者に言われたので、何となく１歳になった気分です。
「生きていてくれてありがとう」・・・その言葉に尽きるのだけど、・・・いつ一緒に死のうとと考え続けた時期やら、それとは矛盾した、ミルク嫌いな娘に何とか手術の体力維持の為、減っていく体重を戻さなくてはいけなくて、強制的に飲ませたミルク。

猫のミルクの強制はシリンジだけど、それが人間だとスプーンであって、猫は口からカテーテルだけど、人間の赤ちゃんは鼻からカテーテルになります。面会時間の全てが私の仕事でした。
最初は出ていた母乳も長く入院生活が続き、絞っていたものの出なくなり、人工乳に変えなくてはなりませんでした。



そして･･･････






















先週、我が家で介護し、今週からメンバーのエヌさんに交代したキジーズ。
男の子の「もんた君」が虹の橋に渡り、他２匹は病院で･･･
７兄弟の残りの４匹です。
真ん中に写っているのが「もなちゃん」･･･一番可愛い女の子。

どの猫も保護すれば全力でやるので、変わりはありません。･･･でも、もなちゃんを見た時に、ドキッとしたのは、私がリトルをお手伝いして、初めて亡くした乳飲み子、おっくんやたっくんの兄弟の「友くん」にそっくりだったんです。
あの時の自分の落ち込み方といったら･･･もう泣いて泣いて（いつも同じなんだけどね）
とにかく授かった命を繋ぎたい･･･寝るのを忘れて、飲まない、酷い下痢と戦いました。

３匹は何とか上向きになったものの、このもなちゃんだけは最後まで哺乳瓶の乳首はお母さんじゃないって言いたいのか「口一文字」。大きな声で泣く訳でもなく、私の顔をジーっと見上げて、お母さんはどこ？って顔をします。もうこの撮影をした時には、刻々と死に向かっているのをわかっていました。

メンバーのエヌさんと交代になり、私は微妙な大きさの子達、今日の保護も含めて６匹とチェンジになりました。･･･でも、こんな状態で渡すのは、渡された方が看取るのと同じ意味なので、申し訳なくてそう言うと、どんな状態でも引き受けると･･････
看取るという事は、保護の中で一番辛い事です。寿命を全うしたり、難病ならともかく、母猫さえいたら生きられた命。

断固として飲まない、もう見守るしかないもなちゃんをエヌさんが、現在子育て中のママニャンのいる楓ちゃんの所に連れてってくれました。
これは･･･本当はしてはいけない事。みーーんなわかっているのだけど、消えそうな命の最終手段です。歩く事さえおぼつかなくなったもなちゃんは、ママニャンの乳首を一生懸命探しくわえる事までできました。どんなに嫌がられても、ママニャンに向かっていこうと何度でも這っていったそうです。

本当のお母さんじゃないけれど、きっと・・・「ああぁ･･･お母さんだ」って思ったんでしょう。その経緯を知らせてくれるエヌさんと楓ちゃんのメールを読んで涙が止まりませんでした。


そして・・・もなちゃんは夜に短くて苦しいだけの生きた日々を終わりました。


自分が辛いとか悲しいとか、そんなのはどうでもいいんです。
ただ････悔しい。本当に悔しい･･･。

捨てたやつに、この子達がどういう運命でそれぞれ死に向かったか、首根っこつかんで見せてやりたい。犬猫の命はそんなに軽いのか？


娘の誕生日だからこそ、もなちゃんは今日まで頑張ってくれた。私に命の重さを絶対に忘れないように･･･もなちゃん、ありがとうね。エヌさん、楓ちゃん・・・ありがとう。

もなちゃん、助けてあげられなくて･･･本当にごめんね･･･。嫌がるのに無理やり飲ませてごめんね･･･病院通いも辛かったよね・・・薬も嫌だったよね･･･
命の日･･･私にとって言葉では言い表せないほど、大切な大切な日。
もなちゃんも、私の娘です。



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