部活

今のアタシを知っている人はぶっ飛んじゃうと思うけど、実は中学校３年間私は陸上部だった（爆笑）
入部した動機はとっても不純で、初恋の人のお兄さんが先輩で所属していたから。特に何のメリットもなかったんだけど･･･小さい頃から足は割りと早くて、だいたいリレーのトップで走る事が多く、本当に速い子はアンカーで走るから、ほどほどに速い程度だったんだけど、リレーとか勝ち負けがある団体競技は迷惑をかけたらいけないっていうプレッシャーがあるので本当は好きじゃなく、ただ走るのが好きだった。

別に記録も気にせずに、風を感じながら、無になれる瞬間が好きで、息があがり苦しいんだけど、そのあとのお水がとっても美味しくて、その気分を味わいたい為に走ったり、別に何キロと決める事がなく、自分であそこまで･･とか、校庭何周とか決めて、自分なりの密かな達成感で楽しんでた部活なので、記録なんて何もないし、都大会にも出場したけど、あっさり予選で負けて、特に陸上に燃えていたわけでもないので、悔しくもなく、あの長距離のマラソンはテレビで見ていても走りたいとは思わないし、寒い日の箱根駅伝は、私には理解できないし、気持ちのいい日にただ風を感じる気持ちよさだけで走っているのが大好きだった。

今、走る事は電車に乗り遅れそうになる時や、信号が変わりそうな時ぐらい･･･
でも、時々ふつふつと何だか憂鬱な空気がたまると、何も考えないで走りたくなる時がある。
あそこの電柱まで･･･その電柱が来たら、あそこの橋まで･･･と自分に言い聞かせてスーパーまで走ってみると、何だかその荒い息と共に、考えていた馬鹿馬鹿しい事もやーめたって吹っ飛んでしまう感じ。

ウチの前は川沿いなので、毎朝沢山の人が走っていて、以前は自分も時々走っていて、別に競争している意識はないんだけど、あんまり目の前でちんたらしてるとスピード上げて抜き、抜き返されると何だか無意識に抜き返したくなって（何を言いたいかわかんなくなっちゃった、ただの馬鹿だけど）
悶々とした時に、走るって原始的なんだけど、私みたいな単純人間にはもっとも一番吐き出すにはいいスポーツなのだ。

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