健康診断

娘は長い入院生活と１０数回の手術、そこから続く通院などで、大の医者嫌い。
しかしながら、春は健康診断のシーズンで、内科健診・歯科健診・耳鼻科･･･とイヤイヤながらも続いたのだけど、どうやら明日は眼科らしい･･･

血圧を測るだけで、大騒ぎなのだから、もうそれぞれも半べそで受けているのだけど、本人はものすごく記憶力が人並みはずれた能力を持っているので、目医者に対する恐怖感が異常なまでに激しいのだ。

それは･･･小学校２年生の時に、結膜炎になった。目が真っ赤でとても痛そうで、通っていた大学病院に行って待ち時間が長いより、近くの眼科で看て貰おうと、初めて行ったおっさんの眼科医。
私は、受診する前に、重度の自閉症で会話が成り立たない事、質問には一切答えられない事、分からない事への恐怖感でパニックを起こすかもしれない事など、ざっと説明したのだが･･･

案の定、目が痛いのも手伝って、娘は大声で泣き叫び逃げ回るし、押さえても必死に顔をそむけ診察どころではなかった。けれど･･･何とか片目は看て貰えて、やはり結膜炎だと言うので、目薬か何か出してくれると思ったら･･･

大勢いる待合室でパニックになっている娘と私に大声で怒鳴りつけに来た･･･

「目医者に来るなら、目を見せるとわからせてから来いっっっ！！！ちゃんと言い聞かせろっっ！！！」

･･･････････････。

はい？




唖然････････なんだこのおっさん。


そんなの分かるまでっていったら、一生来れねーよ（－”－；）ぉぃ.......

診察室の視線、全部集めて、娘は大暴れだったけど、

「最初から、会話が出来ないって、わからないって言いましたよね？」
ヵｯﾁ―(｀OωO´#)―ﾝ....


受付のおばさんにまで、もっとしっかりしつけろと余計なお世話な事を言われて、しかも薬もくれずに帰されました。二度と来るもんかｷｨｨ━━ヾ(*｀⌒´*)ﾉ━━━ｨｨとプンプンして帰りましたけど、娘はその時の事を今でも覚えていて、怖かった事と医者の怒鳴り声、見られる事が嫌いなのに待合室での視線･･･
娘はそれから、お腹が痛くても、怪我をしても、全ての医者の総称を「目のお医者さん」と言う。それだけ、強烈に怖かったんだと思う･･･。

実は目医者でけではなく、歯医者も美容院でさえ、断られた事があるので、理不尽だと思う事は沢山あるのだけど、いくらバリアフリーだ、心のバリアフリーだとか奇麗事を並べても、そういう世の中であることは実感してるし、全ての医者がそうではなく、いつも行きつけの美容院もあるし、その日の気分で切ってくれたり、そういう人もいるのだけど････本人が明日、怖がっている様子を見ると、その時どんなに怖くてインプットされてしまったんだろうと考えると胸が痛くなる。

ま、ちなみに明日の眼科健診は、目も見ますが、視力健診で、字の読めない子は絵を使って、「さかな」「ちょうちょ」とかで視力を測るので、だいたいしかわからないけど、娘のわかる絵にはりかえてしてもらったり、楽しめるように工夫して頂いている。

ドクハラ････
私たちは今まで、ものすごく医者の言葉に傷ついた。


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