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大好きなお花の事、猫の事、世の中の事、 本音をつぶやくブログです。
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器官の病気を持つ東京の鈴花ちゃんが保育園の入園拒否は違法として正式に入園を認められた。
当たり前だろ!の言葉に尽きるのだけど、裁判までしないと認めてもらえないご両親のお気持ちが痛いほどよくわかる。

娘が保育園に入園する時も1年半かかった。まず幼稚園はあらゆる通園可能な地域を片っ端からあたっても全て断られた。障害が理由ならまだ正直で中には「もう満員です」と嘘っぱちな言い訳がほとんどだった。幼稚園そのものも今は国立へのお受験幼稚園も多く、ハンデを持った子なんてとんでもないのだろう。
だったら障害児お断りって紙でも貼っとけ!と思った。
幼稚園をあきらめると、今度は保育園探し。これまた公立であるにも関わらず、どこも入れてもらえない。しかも、他の子はそんな事しないでも入園させてもらえるのに、医者の診断書、区の心理テスト、家庭訪問、母親の仕事状態の厳しい審査、全て揃えても断り続けられた。「怖くてそんな子みれない」と言った園長さんもいた。お願いします!と何度頭を下げて娘の手を引っ張って歩いたかわからないけど、それを見た区の保育課の方がたまたま本当に良い方で、あちこち手を尽くしてうちの娘の資料をコピーして説得に回ってくれたのだ。
そして、念願かなって一度は断られた公立の保育園に3時までならという条件付で入園させてもらった。何で3時なの?と思ったが入れるだけでも有難くその条件も受け入れた。
今は保育士をお辞めになったその時の担任の先生と今は、友達関係でお付き合いが続いてる・・・。
でももちろん良い事ばかりでもなかったわけで、保護者の方からは「先生が一人取られるから迷惑よね」という声や「違うクラスになったからラッキーだわ」などそういう声も沢山お聞きした。娘の状態は本当に何もかも不安で多動の酷い時期でもあり、そう思う気持ちも理解しなくては・・・とこれはいいのか悪いのかわからないけど、頭を下げ続けた時代だった。

でも、その反面同じクラスの子供たちは誰に言われたわけではなく、どうしていいかわからないでいる娘の手を引いて「こっちだよ~」「ご飯だよ~」とお世話をしてくれて、当時全てオウム返しだった娘だから何も会話はできなかったのであるが、私に会うとお友達が「今日はね、なっちゃんはお散歩したんだよ」など細かく教えてくれるのである。
私が思わずその子にボロボロ涙が出てしまい「ありがとうね。教えてくれてありがとうね。」と言うと、次から次へと子供たちが「おばちゃん!なっちゃんはね、歌が好きでぴょんぴょんしてたよ」「なっちゃん、泣かなくて良い子だよ」と私の回りに沢山の子供たちが次々に教えてくれるのである。

子供の将来で受験もこの世の中を勝ち組として生き残るには大変だと思う。それも親の愛情の一つだと私も理解が出来るが、でも果たしてハンデのある子を排除してそのままエリートコースに向かい将来医者にでもなって、その時に初めて障害児を見て本当に良い治療が出来るのだろうか?人の痛みを知る事から医者としてのスタートであると思うし、またその幼少期にはぐくむ優しさやいたわりの心をもっと大事にして欲しいと心から思う。そして、きっと鈴花ちゃんだけではない、入園拒否をしている幼児教育者の方々は、幼い子供たちに何を教えたいのか、原点に帰り考え直してもらいたい。
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補償問題のせい?
今の日本は、アメリカ並みになってきていますよね。
何かあると、すぐに裁判だ、訴訟だって。
昔がよかったのか、悪かったのか、わかりませんが
私達が子供の頃は、親に先生の悪口を言おうものなら
「何かやったんじゃないの?
何もないのに先生がそんなことで怒るはずがないっ!」
・・・なーんて、逆に親にやりこめられたものですが。

学校で怪我したって、自分の不注意だろっ・・・でおしまい。
けんかしてぶたれたって言っても、やり返しなさい・・・でおしまい。
学校でいけないと言われていることや、
一般常識でいけないとされていることをして怪我をしたり、
死んじゃったりしても、親は学校や公共のせいにはしなかった。
自分の子が悪かったのだから・・・と泣いていた。

保育園時代、娘のクラスに障害のある子がいましたが
子供達は無邪気なモノで、どの友達とも変わりなく接していました。
障害にもよるのでしょうが、着替えるのが遅いその子を
皆がお手伝いしたりしていましたが、何の違和感もなかったです。
優しさが育まれるとか、そんな大仰に表現するでもなく、
本当にそれが当たり前っていうか、普通っていうか。

そ・れ・が・・・
今の時代、人のせい、学校のせいってーのが多すぎませんか?
障害のある子を迎えると、費用がかかるとか、
手がかかるなんていうのは言い訳で、実際のところは、
何かあったらすぐに訴訟問題にされるからでは??
・・・と、ワタシは思っているのですが。

話は変わりますが、
虐待を近隣住民が通報していたのに放置していた児童相談所。
こういう公務員を職務怠慢で減給処分とかにしないにはなぜ?
だから公務員は税金泥棒だなんて言われちゃうんじゃない??
怠慢な公務員の給料を減らして、
障害者の支援に充てたらいいのに・・・と単純に思うワタシです。
 
ゆも母 2006/10/27(Fri)01:24:40 編集
ι(◎д◎υ)ノ ありゃりゃ
本当だね。アタシは公務員に黒澤監督の「生きる」っつー映画を見せたいわ。(公務員が末期がんに冒されて公務員の仕事に目覚める話なんだけどね)
もう、撤廃になったけど、公務員ではパソコンの導入に伴い眼鏡手当てがつきに15000円支給されてたんだって。
アホかっ!!皆、パソコンなんぞしてるし、近眼になるやつはもっと前になっとるわい!( ☉_☉)なんじゃそりゃ!?
仕事=責務をまるでわかってないのも多いに問題だし、公務員全てを否定はしないけど、公務員になった所がゴールだと思っている人がいるんではないかと感じてしまう・・・。
KAZU URL 2006/10/27(Fri)02:57:48 編集
無題
私には・・残念ながら子供がいないのですが・・もし子供がいたら、障害のある子に関わる機会があった方がいいんのではないかと思っています。

世の中には、色々な人がいて、いい所も悪いところもあるけれど、そういう人たちと、仲良くなれるかは分からないけど、そういう人たちがいて、世の中って色んな人がいるんだ・・って、子供の頃から知っておくのは大切なことなのではないかと思っているからです。

そぉですか・・幼稚園や保育園の受け入れも、そんなにハードルが高いのですね!
そんな風潮で、よくもまぁ、障害者の社会参加!なんて言えたもんだと、政府には呆れ帰るばかりです。
KAZUさん、そしてなっちゃん、応援してます!
障害者を締め出す社会が、本当に阿部総理のいう「美しい日本」なのでしょうか???
はなぼん かーちゃん URL 2006/10/27(Fri)04:38:53 編集
アベ政権はアベコベ政治なのですよ。
>はなぼん かーちゃんサマ
こんにちは。
ご存知なかったんですか? アベ政権はアベコベ政治なんですよ。(笑)
だから政治は言ってる事とやってる事は逆さまで、「美しい国」は反対側から読むのが正しくて、 「にくい し くつう」=憎いし苦痛、って謂うんですって。(苦笑)
(逆読みは、某民主党議員が発見したんですが・・・)

私も、もし子供がいたら障害を持つ子供さんと同じクラスで勉強して欲しいですねぇ。当然、読み書きソロバン(古っ)以外の勉強もね、して欲しいです。
ただ、私は子供を持つ以前に問題がありますが・・・(笑)。

>ゆも母サマ
同感!!
でも本当は、国の政治や地方の自治や子供の教育(お受験ではなくて)に自ら参加しないで、全部コウムインに押し付けて他人の所為にするオオゼイの国民自身が悪いのですけどね。

ほぼ自民党長期(独裁)政治のおかげで、確かに金銭的に豊かになったのだけど、社会そのものが確実に悪くなる方向に進んでいると感じます。
高原です。 2006/10/27(Fri)10:13:25 編集
どーもですm(_ _)m
皆様のコメント何だか忘れていた物がひしひしと伝わるエネルギーを頂いた感じですね。
何だか、そういうことが当たり前になってきて、怒る気持ちもわかなくなって、こういう人と議論しても無駄・・・とあきらめることが多かったのですが、時々「何でですか?」って聞いてみようかなってリフレッシュしましたね。
別に何が返って来ようと動じない自分でもあるので、「あなたの子供がそうだったらどうします?」とか、素朴に聞きたくなります。

郵政民営化の造反組を復党させる問題も呆れ果てるというか、本当に恥のない国政にほとほと嫌になります。
KAZU URL 2006/10/28(Sat)01:34:31 編集
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