節分といえば･･･

節分の日は息子の誕生日であります。もうかなりでかいです。体もでかくてちと困っています。とにかく難産で丸一日苦しんで、最後には看護婦さんが二人がかりでお腹にのっかり（へその緒が通常より短かった）早期破水・吸引分娩でへんてこな頭で出てきて、そりゃあもうびっくりしました。私は吐き気と高熱でそのあと３日間は歩けず、もうぐったりだったのだけど、看護婦さんが私の病室に来て「福は内～福は内～」って福しか言わないで豆まきをしてくれました。

一番最初にしゃべった言葉は明かりを見て「でんき～」って言いました。早生まれのせいか喧嘩が弱くいつもおもちゃも何でもとられて、でもそれを取り返そうって意欲のない子で変っていましたが、そのまんま育ちました。

妹の障害について詳しく話したのは、ずーーっとあとになってからで、特に説明もしないで一緒に暮らし、彼は彼なりに何だか考えたようで、私に「頭が良くなりたい」と言い、塾に人より早く通ったんです。でも、それは彼なりに理由があったようで、それに気づいたのはずっとあとになってからでした。

ある日、作文を持って帰ってきて、私はそーっと読んでみると、「頭が良くなりたい。もっと勉強して塾にも行ってもっと頭を良くして妹に言葉を教えたい。」って書いてあり････彼は自分がもっと頭が良くなれば教えて妹がしゃべれるようになるって思っていたようです････。
治らない･･･って知ったのはずいぶん後の事で、その作文を見た時には胸が熱くなりました。

親は子供の為なら何でもしてあげたいと思うし、ハンデを背負った親の気持ちはもちろん仲間同士わかるつもりだけれど、兄弟ってどんな気持ちなんだろ･･･って思うことがあって、親の手間は全部妹にいっちゃって、それに不満を言う事もなく、育ってきたけれど、兄弟がどんな思いでいるか時々考えてあげなくちゃいけなかったなぁと思ったりします。

今でもクリスマスプレゼントを買ってくるお兄ちゃんだけど、それを見ていると本当に福は内だったんだなって思います。

お兄ちゃん、お誕生日おめでとう。・:*:・（〃＾∪＾〃）・* .:・。

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