忘年会・・・

今、世間では忘年会シーズン真っ盛りで、ウチのゴルフ馬鹿も何だか忙しい。

アタシが長く勤めた会社は、年中無休で１からビシバシ仕事を叩き込んでくれた上司のモットーは･･･
「忘年会、新年会、送別会、歓迎会すべてそんなものやめちまえ。」だった・・・・・・。
別にお酒が飲めるわけでもないし、もちろん年中無休なんだから、全員が参加できない。その偏った集まりが職場の雰囲気を悪くするし、そこで酒を飲ませて次の日に遅刻する馬鹿が必ずいるものだ。付き合いを大事にしなきゃ仕事できないやつなんて、本当の仕事人とは言えない・・・・とアタシに常に言っていた上司は、自分が辞める時もどんなに引き止めても一度も振り返らずわざと早上がりして帰宅してしまった･･･。
その尊敬する上司の退職理由は、奥様の病気の介護の為で「若年アルツハイマー」という病気で数年介護に尽くされ亡くなった。

アタシはその教えを守ってどんなにやりたいと言われても首をたてにしなかったし、そしてついに自分が辞める時にも同じように早上がりをして、いつものように「お疲れ様～」と帰り、１２年間の自分の仕事に終止符を打った。

今は自分で仕事をしているから、もちろんしたくても出来ないけれど、時々友達とお疲れ会をしてみたり、内緒でバイトした中学生時代からずーーーッと働いて、やっと何となく休むってこういうことなんだなぁ～と息抜きも覚えてきた。ただ･･･根っからの貧乏性で働くのが大好きなアタシにはちっと後ろめたさと楽しんでいいんだろうかっていう思いがあるけど、ささやかな自分へのご褒美も悪くないかと考えられるようにもなった。

自分にも他人にも厳しかった上司は、生きがいであり仕事が全てだったのを全部捨てて、病院で看取りたくないと全介護をして、奥様が旅立たれそのあと今は高齢のお母様の介護をなさっている。
仕事以外にも人生の色々な事をアタシにズバズバ叱ってくれる恩人で、アタシは楽しんだそのお疲れ会なんかの帰りにどうしているかなぁ～と思い出す。よく喧嘩もしたけれど、あんなに真剣に育ててくれた人はいなかった。お母様の具合次第で、
いつか・・・あの時出来なかったいお疲れ様会をしたいなぁ～と思う。

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